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No.184(2023/11/17):中国CITIC銀行元社長に執行猶予付き死刑判決

2023年11月17日
読了時間: 3分



こんにちは


大門綜合会計事務所スタッフです。


毎週金曜日、会計・財務、税務、監査、内部統制関連の基礎・Tips等をお伝えしています。

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今週は、中国金融業界で発生した巨額の汚職

事件についての記事をご紹介します。


先週、以下のような記事がありました。


<中国CITIC銀行元社長に死刑執行猶予判決>

2023年11月10日 China Daily


要約すると・・・、


・中国CITIC銀行元社長、孫徳順(65歳)は

約200億円の賄賂を受け取り、執行猶予付き死

刑判決を受けました


・彼は2003年から2019年にかけて、銀行の重

要な役職を利用して融資承認などで企業を支

援し、その見返りとして賄賂を受け取ってい

た


・関与した賄賂の総額は約98億元(約2,000

億円!)に上り、極めて大きな社会的影響を

与えた


・彼は不正行為を認め、不正利得を返還した

が、執行猶予付き死刑判決が下された


・彼は30年以上中国の銀行業界で働き、多く

の重要なポストを務めていた


というもの。


執行猶予付きとは言え、汚職事件で死刑判決

が出るというのは、日本の感覚からすると驚

きです。(聖徳太子の時代には死刑もあったよう

ですが・・・)


この事件の背景には、孫徳順氏が複雑な企業

構造を利用して賄賂の受け取りを隠蔽してい

たことがあります。


彼は、信頼できる元部下によって設立された

2つの投資会社を利用して、巨額の融資を受

けた人々からの賄賂を受け入れていました。


彼のこのような行動は、中国の金融セクター

の不透明さを示し、国の金融システムに対す

る信頼を損なう可能性があります。


仮に日本で同様の事件が発生した場合、以下

のような影響が考えられます。


-法的および規制上の影響-

死刑は無いにしても、日本の法律においても、

このような大規模な汚職事件は厳しく処罰さ

れ、企業ガバナンスおよびコンプライアンス

に関する規制が強化される可能性があります。


-企業信用と市場への影響-

大手金融機関の元幹部が関与する汚職事件は、

該当企業だけでなく、関連業界全体の信用に

影響を及ぼす可能性があり、市場の不安定化

を招くことも考えられます。


-メディアと世論の反応-

日本ではメディアによる報道と世論の厳しい

審判が下されることが予想され、企業の評判

や株価に大きな影響を与える可能性が高いで

しょう。


この事件を以前もご紹介した不正のトライア

ングル理論、すなわち機会、動機、正当化の

三要素から分析すると、


動機や正当化もさることながら、機会の要素

が大きいものとなると言えるでしょう。


孫徳順氏はCITIC銀行の社長という地位を利

用して、融資や信用枠の承認権限を持ってい

ました。


そして彼は信頼できる元部下に指示し、巨額

の融資を受けた人々から賄賂を受け取るため

の投資会社を設立させ、これらの会社には有

利な投資機会も与えられていたようです。


社長に権力が集中すると、こちらも以前ご紹

介した内部統制の無効化が起こり、内部統制

は機能しません。


そのため、法律等の規制を強化することでし

か対応出来ないと思われます。




今回は中国でおきた巨額の汚職事件について

お伝えしました。


それでは、今日はこの辺で。

良い週末をお過ごしください。

 
 
 

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