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DAIMON STAFF

No.154(2023/3/3): 東証がプライム・スタンダード全社にPBRの改善計画等を要請へ

更新日:2023年3月18日




こんにちは


大門綜合会計事務所スタッフです。


毎週金曜日、会計・財務、税務、監査、内部統制関連の基礎・Tips等をお伝えしています。

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154回目の今回は東京証券取引所が上場企業

全社に改善策などの開示拡充を求める方針と

の記事がありましたので、ご紹介します。


<東証プライム・スタンダード全社にPBRの改善計画等を要請へ>

https://member.zeiken.co.jp/Zeiken/Za_ArticleFrameAction.do?h1ID=ZA00035940801

2023年2月28日 経営財務 No.3594(リンク先は会員のみ閲覧可)


引用・要約すると、、、、



・東証が、今春を目途にプライム・スタン

ダードの上場企業に通知する「資本コストや

株価を意識した経営の促進に向けた要請の内

容」の具体案が明らかになった


・PBR(株価純資産倍率)1倍割れ企業だけ

でなく、両市場に上場する全ての企業に、資

本収益性などの現状分析と改善計画の策定・

開示等を求める


・東証が要請する具体案は①現状分析、②改

善計画の策定・開示、③取組の実行、④進捗

状況の分析と開示のアップデートが示されて

おり、このサイクルを回すことで、資本コス

トや株価を意識した経営の促進を促す



というもの。



具体的には、現状分析では、ROE(自己資本

利益率)等の資本収益性が資本コストを上回

っているかどうかを、


取締役会等において的確に把握し、資本収益

性が資本コストを下回る状況であれば、その

要因を分析し、開示することになるようです。


また、資本収益性が資本コストを上回る状況

であっても、PBRが1倍を割れている場合等、


十分な市場評価を得られていない場合には、

その要因の分析を求められることになります。




皆さんもご存じの通り、PBRとは、株価が1株

あたり純資産の何倍に当たるかを示す指標で

企業の収益力や成長性を反映します。


PBRが1倍を下回ると、企業が集めた資金を有

効活用できていないということになりますが、


日本市場ではPBR1倍割れの企業が多く存在し、

投資家から問題視されています。



また、ROEは株主が投資した資金である自己

資本から、どれくらいの利益を生み出してい

るのかを示す指標となります。


日本は海外と比べてROEが低く、ROEを高める

企業経営が海外投資家からも求められており、


東証はそれに答えるべく市場の再編や今回の

要請などが行われていることになります。



企業の株式を保有する運用会社の多くが議決

権行使方針にROE要件を入れており、物言う

株主の低PBR企業への経営改善要求も相次い

でいます。


物言う株主の標的になるリスクを減らすため

にも、ROEやPBRの改善は重要な視点となって

きています。



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