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No.180(2023/9/29):財務DDをM&A仲介業者が行う場合の問題点

こんにちは

大門綜合会計事務所スタッフです。

毎週金曜日、経営、会計・財務、税務、監査、内部

統制関連の基礎やTips等をお伝えしています。

(このコラムは大門綜合会計事務所スタッフによる

メールマガジンの転載となります。)




180回目の今回は、財務DDを仲介業者が行う

ことの問題点について、お伝えします。

ご存知かと思いますが、財務DDとは財務Due

Diligenceの略で、企業の財務状況や業績を

詳細に調査・分析する作業を指します。

具体的には、過去の財務諸表の分析、将来の

収益予測、資産の評価、債務の確認、税務リ

スクの評価など、多岐にわたる調査を行いま

す。

これは、M&A等において投資先企業の投資判

断の際に非常に重要なプロセスとなります。

財務DDをM&A仲介業者が行うことは多くはあ

りませんが、それには理由があります。では

どのような理由が考えられるでしょうか。

一般的には以下の理由が挙げられます。

1. 中立性の欠如

仲介業者が行う財務DDは、その業者の利益を

優先する可能性があり、真実の情報が伝えら

れないことが懸念されます。

具体例として、仲介業者が取引の成功報酬を

受け取る場合、取引を成功させるために都合

の良い情報のみを提供するリスクがあると言

えるでしょう。

2. 専門知識の不足

仲介業者は、財務の専門家ではないため、詳

細な分析や適切な評価が難しいことがありま

す。

例えば、特定の税務リスクを見逃す、資産の

過大評価や過小評価をするなどのリスクが考

えられます。

3. 情報の非公開

仲介業者が持つ情報は、公開されないことが

多く、投資判断の際に不利益を被る可能性が

あります。

具体的には、仲介業者が知っている企業の内

部情報やリスクを投資家に伝えない場合、投

資家は不完全な情報のもとで判断を迫られる

ことになります。

このように、財務DDは非常に重要なプロセス

であり、それを行う者の専門知識や中立性が

求められます。

そのため、仲介業者が財務DDを行うような場

合には、上記のような問題点が生じる可能性

があるため、注意が必要です。

最後に、財務DDは、投資先企業の価値を理解

するための重要な手段です。

しかし、そのプロセスを誰が行うか、どのよ

うに行うかによって、その結果の質が大きく

変わる可能性があります。

したがって、財務DDを依頼する際は、その業

者の専門知識や経験、中立性などを十分に確

認することが重要です。

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