No.96(2021/12/3): 1人で170億円の横領




こんにちは


大門綜合会計事務所スタッフです。


毎週金曜日、会計・財務、税務、監査、内部

統制関連の基礎やTips等をお伝えしています。

96回目の今回は、皆さんもご存知かと思いますが、

1人で170億円の横領が発覚したとのニュースが

ありましたのでご紹介します。


<在宅勤務、監視の穴突く 詐欺容疑のソニー生命社員>

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE016P90R01C21A2000000/

2021年12月1日 日経電子版

要約すると・・・、

・ソニー生命保険の海外連結子会社の銀行口

座から約170億円を外部の口座に不正送金し

たとして、社員を詐欺容疑で逮捕した

・容疑者は在宅勤務中に社内の正規な手続き

を経ずに送金手続きに及んだとみられる

・資金は全額米国の銀行口座に送金され、そ

の後の行方は判明していないもよう

・同課は米連邦捜査局(FBI)と連携し、資

金の行方や不正送金に及んだ動機などの解明

を進める方針

・同課は社内の業務監視体制の穴を突いて多

額の資金を詐取したとみて、経緯を調べてい

というもの。

このニュースを見た際には、不可解な事が多

すぎるなと感じました。

・まず、金額が個人の不正にしては大きすぎ

・会社から別口座へ送金したのであれば、す

ぐに発覚してしまう

・送金が行われたのは今年の5月であり、発

覚は送金の翌日であるにも関わらず、逮捕さ

れたのは11月末というタイムラグ

・送金された資金の行方はわかっていない

・送金は上司の承認が無ければ出来ない仕組

みになっており、容疑者は承認があったよう

に偽装したとのことだが、個人のレベルで偽

装等できるのか

などなど、通常の横領等の不正とは異なる点

が多すぎると感じます。

資金が流出した海外子会社は清算手続中であ

り、通常の内部統制とは異なる環境にあった

とは考えられますが、

170億円という大金が個人で送金出来る状況

というのは、

ソニーフィナンシャルホールディングス株式

会社という上場会社の100%子会社で起こる

とはなかなか想像しづらいものです。

また、このようにすぐに発覚してしまうよう

な大胆な不正をするには、通常の不正の動機

とは別な動機があったのではないかと邪推し

てしまいます。

(最近話題の日大理事長の脱税容疑の金額が

5,300万円であることと比較しても大胆過ぎ

ると感じます。)

現状、この事件については詳細がわからない

状況であり、不正の原因を分析出来ない状況

ですが、

今後、続報がありましたらご紹介、及び原因

分析をしてみたいと思います。