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No.187(2023/12/8):2023年のMBOの動向



こんにちは


大門綜合会計事務所スタッフです。


毎週金曜日、会計・財務、税務、監査、内部統制関連の基礎・Tips等をお伝えしています。

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第187回の今回は、2023年のMBO(Management

 Buyout)の動向についてご紹介します。

新聞記事等でも良く見かけると思いますが、

2023年のMBO市場は活況を呈しており、過去

最高の1兆円を超える規模に達しました。


大正製薬やベネッセなど大手企業の非公開化

が目立ち、中長期的な経営改革や株価の割安

感、アクティビストの圧力が背景にあります。

そもそも、MBOとはどのようなものなのでし

ょうか。


簡単にご説明すると、経営陣が参加する買収の

ことで、主に上場企業の経営陣や従業員が、

外部の投資家や金融機関と協力して自社の株

式を買い取り、非公開化する手法です。


これにより、会社は短期的な市場の圧力から

解放され、中長期的な経営計画や構造改革を

より自由に進めることができます。


先日も以下のような記事がありました。


<MBO最高の1兆円超 23年、大正製薬やベネッセ相次ぎ>

2023年11月26日 日経電子版

引用、要約すると・・・、


・ 2023年、上場廃止となる企業のMBO金額が

1兆円を超え、過去最高に

・ 大正製薬ホールディングスとベネッセ

ホールディングスのMBOが注目される


・ 中長期的な観点での構造改革のため、企

業は上場負担から逃れる動き

・ 東京証券取引所は株価を意識した経営に

取り組むよう要請


・ 株価が割安な企業に対する圧力増加、PBR

に関する東証の要請が影響


・ アクティビストによる要求や、経産省の

企業買収に関する新たな行動指針


・ 金利の先高観を背景に低金利時にMBOを実

施する動き


・ 非上場化の際の買い取り価格決定におけ

る利益相反の問題


というもの。


2023年のMBO増加は、経営陣による企業の長

期的な成長と独立性の追求を示しています。


特に、大正製薬やベネッセのような大規模な

MBOは、企業が短期的な株主価値の追求から

解放され、経営の自由度を高めたいという意

向の表れです。


しかし、利益相反のリスクや少数株主の権利

を軽視する可能性もあるため、適切な価格設

定や株主との透明なコミュニケーションが重

要になります。


東京証券取引所の株価意識の要請や金利の先

高観も、この動きを後押ししています。


企業はMBOを通じて、より戦略的かつ長期的

な経営を目指す必要がありますが、その過程

で株主とのバランスを取ることが重要と言え

るでしょう。


今回は「2023年のMBO動向」についてお伝え

しました。


大手企業の非上場化は、中長期的な経営改革

の手段である一方で、株主との関係や公正な

価格設定に対する課題も浮き彫りにしていま

す。これらの課題にどう対応していくかが鍵

となります。


それでは、今日はこの辺で。

良い週末をお過ごしください。

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