こんにちは
大門綜合会計事務所スタッフです。
毎週金曜日、経営、会計・財務、税務、監査、内部
統制関連の基礎やTips等をお伝えしています。
(このコラムは大門綜合会計事務所スタッフによる
メールマガジンの転載となります。)
177回目の今回は、2023年3月期の上場企業に
おける「会計上の見積りの変更」に関する情
報をお伝えします。
以下のような記事がありました。
<2023年3月期上場企業の会計上の見積りの変更について>
経営財務 2023.09.04号(リンク先は会員のみ)
引用、要約すると・・・、
・2023年3月期決算の上場企業(日本基準採
用)のうち、213社が229件の「会計上の見積
りの変更」を開示していた
・3年連続で200件を超え、資産除去債務関連
が最多で全体の3分の2を占めている
・新型コロナウイルスの状況を踏まえた事例
や、収益認識に関連する見積りの変更を行っ
た事例が見られた
というもの。
そもそも「会計上の見積もりの変更」とは、
どのようなものなのでしょうか。
「会計上の見積もりの変更」は企業が財務諸
表を作成する際に使用する見積もりや仮定が、
新たな情報や経験に基づき変更される場合を
指します。
これは、経営環境の変化、新たな市場情報、
技術の進化など、さまざまな外部・内部の要
因により生じるもので、
これにより資産や負債の評価額、収益や費用
の認識時期や方法が変わることがあります。
資産除去債務関連の見積もりの変更が多い理
由としては、
企業の事業活動や経営環境の変化、特に新型
コロナウイルスの影響による働き方の変化や
事業の再構築が挙げられます。
これにより、企業が保有する資産の使用目的
や耐用年数、除去時の費用見積もりなどが変
更されることが増えているからと考えられま
す。
会計上の見積もりの変更は、企業の将来の業
績やキャッシュフローへの影響を示す可能性
があるため、
投資家やステークホルダーにとって、企業の
真の経済的状況を理解する上で重要な情報の
一つと考えられます。
また、頻繁に見積もりが変更される場合、そ
れは経営の不確実性やリスクの増加を示唆す
ることもあり、
そのような情報は、企業の経営戦略やリスク
管理の観点からも注視する必要があります。
以上、2023年3月期の上場企業における「会
計上の見積りの変更」に関する情報をお伝え
しました。
会計上の見積もりの変更は、企業の経営戦略
やリスク管理の観点からも注視が必要な項目
と言えるでしょう。
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