こんにちは
大門綜合会計事務所スタッフです。
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162回目の今回は、過去にも何度かお伝えし
ている、東証再編のその後の記事がありまし
たのでご紹介します。
<東証プライムからスタンダードへ「降格ラッシュ」>
https://toyokeizai.net/articles/-/670115
2023/05/08 東洋経済オンライン
引用、要約すると・・・、
・プライム市場を捨て、自らスタンダード市
場に「降格」する企業が相次いでいる
・2023年4月末時点で、スタンダードへの移
行を宣言したプライム上場企業は9社にのぼ
る
・2022年4月の市場区分見直し時、東証は
「背伸び」をしてプライム市場に移った企業
群の位置づけを曖昧にしていた
・しかし、2023年1月の上場規則改正時、背
伸び組に「2択」を迫った
・2026年3月末時点で上場維持基準に適合し
なければ、上場廃止予備軍である「監理銘
柄」に指定され、最短で同年9月にも上場廃
止とするか、
・早々にプライム市場の上場維持を断念した
企業には2023年4月から9月末の間であれば、
申請書の提出だけでスタンダード市場に移れ
る
というもの。
2023年1月27日の第150回で、東証再編による
経過措置を2022年4月から実質4年で終わらせ
る案が発表され、
2023年4月から9月末の間であれば、申請書の
提出だけでプライムからスタンダード市場に
移れるようになった点をお伝えしました。
今回はそれを受けて、プライム上場維持をあ
きらめ、スタンダードへ降格する企業が増え
ているという記事です。
記事中にはスタンダードへ移行した企業の一
覧が掲載されており、いずれも「流通株式時
価総額100億円」という条件が満たされてい
ないようです。
2026年3月末までにプライムへの上場維持基
準を満たせない場合、
スタンダード市場への降格ではなく強制的に
上場廃止となってしまう事となりました。
そのため、上場廃止のリスクを負わずにスタ
ンダード市場へ無条件で移行出来る期限であ
る2023年9月末までに自ら降格する企業が増
えることが予想されます。
再編実施時には、実効性の無い再編と言う声
も聞かれましたが、徐々に実効性が高まって
きていると言えます。
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