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DAIMON STAFF

No.159(2023/4/7): 2023年3月の日銀短観~大企業製造業期5四半期連続の悪化~


こんにちは


大門綜合会計事務所スタッフです。


毎週金曜日、会計・財務、税務、監査、内部統制関連の基礎・Tips等をお伝えしています。

(大門綜合会計事務所への会計監査等のご依頼・料金相場・価格表等はこちらから)




159回目の今回は、今週発表された日銀短観

についてお伝えします。




3カ月ごとに発表される日銀短観。


ご紹介が恒例となっていますが、毎回読まれ

ている方は今回の日銀短観がどのような結果

となったか、


世の中の流れからある程度の想像はつくかも

しれません。


また3月の日銀短観は、日本で最も多い3月決

算企業において、決算の着地がある程度見え

ている状態で回答しているため、


3月決算の先行指標ともなるものです。



<景況感、5期連続悪化 日銀3月短観製造業、資源高響く 非製造業は改善続く>

https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20230403&ng=DGKKZO69833710T00C23A4MM0000

2023年4月3日 日経新聞


引用、要約すると・・・、



・日銀が3日発表した3月の短観で、大企業製

造業の景況感を示す業況判断指数(DI)は、

前回の12月調査から6ポイント悪化のプラス1

だった


・悪化は5四半期連続


・資源やエネルギー価格の上昇を転嫁する動

きが続く


・大企業非製造業は感染症対策の緩和が追い

風で、プラス20と前回から1ポイント改善し


となっています。



毎回お伝えしていますが、日銀短観は以下の

ようなものです。



①日銀が全国の企業約1万社を対象として、3

か月ごとに実施しているアンケート調査


②調査項目は、


(1)「企業が自社の業況や経済環境の現

状・先行きについてどうみているか」などの

項目(判断項目)


(2)「売上高や収益、設備投資額といった

事業計画の実績・予測値など」(年度計画)、


(3)物価見通し


(4)新卒者採用状況等々


③ ②(1)の「自社の業況」についての回答

から作る「業況判断DI」((注)DI=diffusi

on index)が最も注目されている


④「業況判断DI」は「自社の業況」につき

『良い』から『悪い』と答えた企業の構成比

(%)を引き算した数値


⑤景気が良いとプラス方向に、景気が悪くな

るとマイナス方向に振れる。


⑥このため、業況判断DIを3か月ごとにつな

いでグラフ化すると、景気の波が読み取れる。



短観は3カ月に1度、日銀が全国の約1万社に

景況感や収益見通し、設備投資計画などを聞

き取る調査で、


対象が幅広く速報性も高いことから、景気の

現状や先行きを読む材料として注目されてい

ます。





前回2022年12月14日発表の時点では、製造業

が悪化し、非製造業がプラスとなっていまし

た。


このトレンドは2022年6月の短観から継続し

ており、


今回も、製造業においては資源価格やエネル

ギー価格の高騰が景況感を下押しする状況が

続いています。



一方、非製造業は経済活動の正常化で景況感

の改善が続き、4四半期連続で改善していま

す。



先行きは大企業製造業全体でプラス3と足元

から小幅の改善を見込まれ、原料高の一服を

見込む企業も見られます。


一方、大企業非製造業全体の先行きは、物価

上昇や人手不足への懸念からプラス15(5ポ

イント悪化)となっており、


今後の悪化を見込んでいる企業が多い状況と

なっています。

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