No.121(2022/6/24): 借地権のメリット・デメリットと会計処理

更新日:7月10日


こんにちは


大門綜合会計事務所スタッフです。


毎週金曜日、会計・財務、税務、監査、内部

統制関連の基礎やTips等をお伝えしています。


(このコラムは大門綜合会計事務所スタッフによる

メールマガジンの転載となります。)

121回目の今回は借地権の会計処理について

お伝えします。

突然ですが、借地権と聞いてどんなものかイ

メージ出来ますでしょうか。


なんとなく、

・貸借対照表の固定資産の部に計上されるも

・固定資産の部に計上されるが、償却はしな

いもの

・ざっくり土地を借りる権利?

くらいのイメージはありますでしょうか。

そもそも、借地権自体があまり馴染みがないも

のかもしれません。

Wikipediaによると、借地権とは

「借地借家法上の概念で、建物の所有を目的

とする地上権または土地賃借権をいう(借地

借家法2条1号)。

なお、借地権の付着した土地の所有権は底地

と呼ばれる。」

とのことで、やはり土地を借りる権利という

事になります。

ただし、土地を借りる権利のみであり、地代

を払う必要が無いわけではありません。

そのため、土地を借りる権利金を支払い、そ

の上で地代も月次等で支払う必要があります。

そんな地代にプラスして権利金までも払わな

いといけない借地権のメリットはどのような

ものなのでしょうか。

借地権のメリット・デメリットは以下のよう

なものとなります。

<借地権のメリット>

・借地権上の建物を購入する場合、土地と建

物をセットで購入するよりも安く購入出来る

場合が多い

・比較的に立地条件の良い場所の土地が多い

・当然ながら土地の固定資産税はかからない

というようなメリットがあります。

逆にデメリットは以下のようなものとなりま

す。

<借地権のデメリット>

・地代も負担しないといけない

・土地が所有物とはならないため将来返還す

る必要がある

・更新時には更新料が必要な場合がある

・借地権上の建物を売却する際には地主の承

諾がいる

等々です。

そのため、期限付きで土地やその上物の建物

を使用するような場合に、

通常賃借における賃料の相場と比較して借地

権を購入するか否かを検討することになるで

しょう。

そして、本題の借地権の会計処理は以下のよ

うになります。

<購入時>

借地権××/普通預金××

減価償却は行わず、借地権の時価が相当程度

下がった場合には減損処理を行います。

借地権は通常、賃借出来る期限が決まってい

ますので、期限が到来したら返還することに

なります。

その際には、借地権の消滅を認識し、対価と

して金銭を受け取った場合には借地権と金銭

との差額を費用として計上することとなりま

す。

あまりお目にかからない借地権ですが、資産

計上し、減価償却を行わないという点をまず

は覚えておいて頂ければと思います。