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郵便局における不正

更新日:2021年7月18日

こんにちは


大門綜合会計事務所スタッフです。


毎週金曜日、会計・財務、税務、監査、内部統制関連のTips等をお伝えしています。



55回目の今回は、郵便局での不祥事について

の記事がありましたのでご紹介したいと思い

ます。


<郵便局員「お金の犯罪多発」の何とも呆れる実態>

2021/02/08 東洋経済


要約すると・・・、


・「かんぽ生命保険」や「ゆうちょ銀行」の

不祥事ばかりが注目されるが、実は郵便局で

の不祥事もある


・横領や窃取といった単純で発覚しやすい犯

罪で局長や部長など不正を防止する立場にあ

る管理職の犯罪も少なくない


・大阪堺中郵便局の元総務部長(56)が昨年

12月、大阪府警に逮捕された。


料金別納郵便の支払金として顧客から受け入

れた郵便切手1億3300万円を裁断処分したか

のように装って横領し金券ショップ換金


・同月には長野県・佐久郵便局の窓口営業部

長(45)も逮捕されている


午前2時40分頃に同局へ侵入し、金庫に保管

中の現金7000万円を窃取した容疑


・同年5月には福岡県・早良南郵便局の渉外

担当の期間雇用社員(68)が同年3月に逮捕

されていた


2017年12月~2019年10月までの間に顧客から

受領した貯金預入金のうち計9260万円を、受

け入れ処理せずに横領した容疑


・日本郵便では昨年1年間で計3.7億円、計21

件の横領・窃取などの不正が起きている。


・うち2件が郵便局長、3件が部長による犯罪

容疑


というもの。



昨年一年での不正額が3.7億円、一昨年には3

年間に渡って5.4億円の着服がなされていた

ことが発覚しています。



記事中にもありますが、個人的にも毎年の額

の多さや、件数の多さにはなかなか衝撃的な

面があります。


当該不正を以前お伝えした不正のトライアン

グルで分析すると以下の3要素のうち①~②

点が主たる原因であると考えられます。


①機会


②姿勢・正当化


③動機



①については、東証1部上場会社である日本

郵政の子会社であるにも関わらず、内部統制

に欠陥があったとしか言いようがありません。


日本郵便における不正の実施者は局長、部長、

等の管理の立場にある人間が多いのですが、


支局が非常に多い日本郵便においては、局の

トップである局長の実務を監視する体制は整

っていなかった可能性が高いと考えられます。



また、②の姿勢・正当化についてはその組織

の風土が大きく影響します。


記事にもありますが、郵政民営化前は国家公

務員であったため、


身内の不始末は組織ぐるみで隠蔽するような

役所体質・風土が根強く残っている可能性も

高いと考えられます。



上記①~②という不正が起こり得る環境が整

っている状況で、③の動機が発生すれば、不

正が発生する可能性は一段と高くなります。



少し想像してみてください。



①発覚する可能性が非常に低い状況があ

り・・・機会


②同じ組織で同様の不正をやっている人が他

にもいることがわかっている状況で・・・姿

勢/正当化


③例えば、親や子供等の自分の大切な人が高

額な手術をしないと亡くなってしまうような

状況が発生したら・・・動機



①機会と②姿勢/正当化という不正要因を低

減させる重要性がわかって頂けたと思います。




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