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DAIMON STAFF

瑞幸珈琲 上場廃止へ

こんにちは


大門綜合スタッフです。


毎週金曜日、会計・財務、税務、監査、内部統制関連のTips等をお伝えしています。


第25回目の今回は、前回までお伝えしていた

日本の新リース基準のベースとなるIFRSの

リース基準(IFRS16号)のお話は小休止し、


今週入ってきたニュースについてお伝えしよ

うと思います。



<不正会計の中国ラッキンコーヒー、米ナスダック上場廃止へ>

2020/6/27 日経電子版


要約すると・・・・、


・中国カフェチェーン大手、ラッキンコー

ヒーは26日、米取引所ナスダックに上場する

同社株の売買が29日に停止すると発表


・ナスダックは不正会計や年次報告書の未提

出を理由に上場廃止を通告


・ラッキン側は弁明の機会を求めていたが、

このほど要請を取り下げたため、上場廃止が

決定的となった




日本ではあまり馴染みのないラッキンコー

ヒーですが、日本のメディアでも取り上げら

れているので、ご存知の方も多いと思います。


2018年1月、北京に1号店を出店し、わずか2

年で中国に4,000店舗以上を展開し、中国で

はスターバックスの店舗数を超えています。


リラックスできる空間や商品、所謂サードプ

レイスの提供をテーマとしてきたスターバッ

クスに対して、


職場などのセカンドプレイスに美味しいコー

ヒーを安価に提供することを目指したのがラ

ッキンコーヒーでした。


多くは商業ビルの中に入る数席程度の小型店

舗で、注文と会計は専用アプリのみで行いま

す。


メニューはコーヒーの他、パン類の軽食もそ

ろえ、自社による配達にも行っています。


その経営ビジョンは米国の投資家にも受け入

れられ、2019年5月にはナスダックへの上場

を果たし、その急成長ぶりが注目を集めてい

ました。


株価は一時、新規株式公開(IPO)価格の約3

倍にあたる51ドル台まで上昇していましたが、


2020年4月20日のこのメルマガでもお伝

えした通り、経営幹部主導による架空売上高

の計上が明らかになり、


米国市場における中国企業に対する不信再燃

のきっかけとなりました。


それにより以下のように、米市場が中国に限

らず外国企業に対する検査体制の強化にまで

至りました。



<中国企業、検査拒否なら米上場廃止 上院が法案可決>

2020/5/21 日経電子版



要約すると・・・、



・米国に上場する外国企業に外国政府の支配

下にないことを証明するよう求める


・また、米規制当局による会計監査状況の検

査を義務付ける


・3年間、検査を拒否した場合は上場廃止へ


・中国企業の「締め出し」につながりかねな

い内容で、米国の対中強硬姿勢が一段と強ま

ると予想される


というもの。


以前のメルマガでもお伝えしましたが、中国

企業への外部監査・調査は中国政府の意向に

より十分に出来ない状況が続いています。


このような不正が起こることによって規制が

強化されるというのは日本でもよくあること

ですが、


監査等の外部検査を十分に出来ない体制が継

続しているとこのような不正は必然的に起こっ

てしまうものと考えられます。


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